一般的に、大阪人は「値切り好き」って言われていますが、
ぼくたち大阪人は値切ることを「勉強する」と言います。
「もうちょっと、勉強してくれまへんか?」
「ほな、もうちょっと、勉強させてもらいますわ」
・・・って感じで。
例えば家電の購入。
大阪で家電街と言えば難波駅の近くにある「日本橋」が有名だったのですが、
値札に書いている価格なんて言わば「見せ値」であって
本当の値段だとは誰も思っていないので
「これ、ナンボになるん?」
「あれとこれも一緒に買ったら、しっかり勉強してくれはるんやろうな?」
という感じで、かなり値切り交渉が盛んでした。
まるで、東南アジアにでも旅行に行って、土産物を買うかのように、
ある意味、そんなやり取りも楽しかったのです。
しかし、近年は、
東京資本・全国資本のフランチャイズ展開が増えたこともあり、
値切り交渉にはあまり応じず、
ポイント還元などの方法に取って代わられるようになってきました。
値切る側の立場からすれば、
価格交渉の面白味が無くなってきました(笑)
お店の方としては、
うるさい客から解放されて良いのかも知れません。
ただ、値切り交渉への対応は
言わば「話術」と言いますか「客商売テク」と言いますか、
いかに上手に笑いを取りつつ、
お客に「しゃーないなぁ、ほな、もうその値段でエエわ」って納得させるのか
・・・そこもお店側の腕の見せ所だとは思うんですけどね。
そう言えば、以前、あるご年配の社長さんが、
取引先への支払値引について、こう仰っていました。
「支払は、お礼や。
自分では作られへんかったり、出来へんことから、
相手から買ったり、相手に頼んで仕事をしてもらうんや。
言わば、お礼や。
そのお礼を、値引きするようなことをしたらアカンのや」・・・と。
さもすれば「お客様は神様じゃ!」と
相手に対して上から目線になってしまうところ、
なるほどなぁ、とすごく納得したことを今でも覚えています。
逆に、ぼく自身も「申告料を値引きしてよ!」って言われたら、
「シバ〇たろか!ほな、お前、自分でやってみー!」
って言いたくなりもんねwww
支払は、お礼。
だから、値切るもんじゃない・・・。
ぼくが今でも大切にしている商魂ワードの1つです。
追伸
なお、ぼくに仕事を依頼される方は、
くれぐれも値切らないようお願いしますね!
(そこ?!)