わが家の「風呂洗い」は子どもたちの担当です。
妻の教育のタマモノと言いますか、
風呂洗い1回〇百円という報奨金制度のせいか、
いずれにせよ、子どもたちのおかげで助かっています。
先日、(たまには俺が風呂掃除をしてやろう・・・)と思い、
久しぶりにゴシゴシと風呂掃除をしましたら、
翌朝、ガッツリと腰痛に💦
五十路(51才)にして人生初の腰痛です💦
時間が経ってもなかなか痛みが治まらないので、
夕方、整骨院に行って診てもらうと、
痛い場所は腰のはずなのに、
- 骨盤の歪み
- カラダの硬さ
- とりわけ、両足がガチガチに硬い
・・・これらが原因であると診断されました。
以来、日曜日以外は毎日治療に通い、
施術に加えて鍼灸治療も行ってもらい、
さらに、ストレッチ法もご指導して頂き、
随分とラクになってきました。
最初、「腰痛なのだから、腰が悪いのだろう」と思い込んでいた僕は、
痛い箇所が原因ではないと診断され、
改めて<体のメカニズムの神秘さ>に触れた気持ちになりました。
そして同時に、
「会社経営でも同じことが言えるよなぁ」と
そんなことが頭に浮かびました。
会社経営では「痛い」という表現は使いませんが、
- 売上減少(販路・得意先減少)
- 人件費高騰・人材不足・人材高齢化
- 借入金残高の増加
- 資金繰り悪化、etc,etc...
といった具合に、経営者の皆さんの頭を「イタタ」と悩ませることは沢山ありますよね。
痛みを伴うとき、
どうしても我々は「それ(問題箇所)そのもの」を見がちですが、
そんな時こそ、一度立ち止まってみて、
自分の想いを振り返ってみることが実は重要です。
わたしが税理士として開業間もない頃、
経営不振に苦しむ顧問先さんを何とかしたいと思い、
色々な角度から経営分析をした結果をもとに、
あれこれと経営改善策をご提案しました。
しかし、残念ながら、
半数くらいの社長さん方にしか
響くものではありませんでした。
なぜなら、その頃のわたしは
「テクニック・ファースト」で取り組んでいたからです。
🔴どこが悪いか?
🔴どう改善すれば良いか?
それらばかりに気を取られ、
専門用語満載の資料をダン!と社長の前に置き、
鼻息フンフンで説明し・・・。
しかし、わたしは、一番大切なことを忘れていたのです。
それは「社長の気持ち」です。
- どこが悪い・あそこが悪い・・・
- そのためにはこうすべきである・・・。
たとえ、こちら側の指摘が正論であったとしても、
正論というものは、時として相手を傷つけてしまいます。
そして、それが正論であればあるほど、
まるで【両刃の剣】のように、相手を追い込んでしまう場合もあります。
わたしは若い頃に苦い経験をしたおかげで、
「とにかく、社長の気持ちを聞くこと」
それを、税理士であるための「一丁目一番地」に据えています。
小難しい専門用語を並べてテクニカルな説明をすることもありません。
なぜなら、それは二の次、三の次でイイからです。
そんなことよりもまずは・・・
🔴社長は、どうしたいのですか?
🔴社長は、なぜそう思うのですか?
・・・という問いに対する社長からの答えの中に、
ヒントが隠されていることが多いのです。
もっと言えば・・・
🔴なぜ、この仕事をしているのか?
🔴この仕事のどこが好きなのか?
🔴この仕事をしていて、どういう瞬間が嬉しいのか?
・・・そんな話まで社長にお尋ねすると、
ごちゃごちゃしていた枝葉の部分が取り除かれて、
シンプルな太い幹の部分が見えてきたりします。
僕は税理士と言う立場でありますが、
決して単なる計算屋さんではなく、
社長の想いを一番知っている人でありたいと願っています。
痛みがあるとどうしてもその箇所が原因だと思ってしまいます。
その箇所ばかりをいじりたくなります。
その箇所を施術しないと遠回りなように思えてしまいます。
しかし、一番遠回りなのは、
自分の本当の想いを顧みることをせず、
場当たり的な対処をしてしまうことなのです。
そんな繰り返しが、
本当は意味の無いことであることを、
あなたは既に知っているはずです。
必ず、あなたは立ち上がれます。
だから、心配せず、
まずは、座って休みましょう。
そして、もう一度、
あなた自身の想いを
丁寧に自分自身に聞いてあげましょう。
少し落ち着いたら、ぼくにも話を聞かせて下さい。
喜んで、お話を聞かせて頂きますよ!