12月。
街はイルミネーションで輝き、クリスマスソングが流れる。
「ん~ロマンチック💚」
しかし、そんな季節感に浸ってばかりいられない。
なぜなら、個人事業者にとっては一年間の締め括りの月。
「うっ…今年も確定申告がやってくるのか」
そんなブルーな気持ちにもなるのではないでしょうか?
しかし、クリスマスは「ホワイト」なもの。
「ブルー」になってどないしまんねん(笑)
今日はそんな話をチョコっと・・・。
確定申告は夏休みの宿題ではない
1.小学生の頃の「夏休み」を思い出す
8月下旬の日曜日。
茶の間のテレビでサザエさんを見終えると、毎年、ブルーになったものだ。
そう、やり残した夏休みの宿題が山ほどあるからだ。
「オレは自由だ~!!!」と開放感に満ちた7月下旬の終業式とは打って変わり、
8月下旬の日曜日のサザエさんはキライであった。
しかし、決してサザエさんが悪い訳ではない。
自分が悪いのだ。
ギリギリまで宿題を放っておいた、この自分が。

2.確定申告も同じ?
では、確定申告はどうだろうか?
毎年やらないといけないコトだと分かっているのに、
毎年3/15が申告期限だと分かっているのに、
なぜかギリギリにならないとやっていないのでは?
年齢はすっかり大人になったが、行動パターンは小学生の頃と同じままかもしれない。
しかし、そもそもなぜそこから脱却できないのか?
3 .「夏休みの宿題」感覚から脱却できない理由
それは、ズバリ、確定申告書は「税務署に出すためのもの」だと思っているからだ。
逆に言えば、「自分のためのもの」だと思っていないことが原因だ。
確定申告は、一年間のまさに総決算。
売上・仕入・経費・利益、そして、資産や負債の状況。
個人事業とは言え、経営者なのだから、どれもこれも大切な数字であるし、
今後の改善ポイントを教えてくれる羅針盤にもなる。
なのに、結局は、税務署に出すことが目的になってしまって、
自分の商売の役に立たない資料作りをしてしまってはいないだろうか?
確かに、「確定申告=税金」という流れから考えると、
確定申告に対してハッピーで前向きになれない気持ちも分かる。
税金のルール(=税法)が複雑でややこしく、しかも、コロコロと改正され、
一般の人にとってはとっつきにくい存在であることも十分理解できる。
しかし、だからと言って、夏休みの宿題のように、
確定申告期限のギリギリに「エイヤー!」で作ってしまうのはあまりにも勿体ないし、
さらにもっと言えば、自分で自分の商売を軽んじてしまっている事にも通じる。
自分のための確定申告を(本当の申告先は自分自身)
たとえば「確定申告は一年間の振り返りアルバム」だと考えてみて欲しい。
笑っている写真もあれば、泣いている写真もあるかもしれない。
楽しかったこともあれば、辛かったこともあるかもしれない。
貴方が商売を通じて過ごした一年間の思い出、
そんな写真がギュッと凝縮されたものが確定申告だ。
そんな思い出の1枚1枚を、大切にして頂きたいと思う。
法律上、国民の義務として、商売人は
税務署に確定申告書を提出しないといけないし、納税もしないといけない。
しかし、大きな視点で見ると、それはあくまでも「通過儀礼」に過ぎないのかもしれない。
大切なことは、確定申告と言う機会を経て、
🔴自分自身に役立つ情報を得られたかどうか?
🔴今後の事業展開に役立つヒントを得られたかどうか?
つまり、自分自身に役立つ確定申告になっているかどうか、である。
そういう意味では、確定申告という機会は、
自分自身と向き合う機会でもある。
だから、本当の意味での申告先は税務署ではなく、自分自身かもしれない。