「これってケイヒニオチマスカ?」
起業して間もない人から特に多い相談の1つが
このような経費に関することです。
確かに、経費って色々な種類がありますし、
それが経費として認められるかどうか、
最初の内は分からいことも多いでしょう。
そして、どうせ買うなら、
経費に落とせる形の方が良いですもんね。
だって税金を減らすことができますから。
ただ、この手の人から
「こういう方法で取り組めば利益UPに繋がるでしょうか?」
という質問はほとんどありません。
たぶん、思考グセなのかもしれませんが、
聞き手のこちら側からすると、
「この人は商売で儲けようとしているのか、
それとも経費払いの名人にでもなろうとしているのかな?」という印象すら受けます。
経費って、基本的にはお金が流出します。
しかも、100の税金を減らそうと思えば、
その何倍ものお金を払わないと税金は減りません。
所得税率が20%の人であれば、
100を使っても減るのは20です。
住民税や国保などを合わせてもせいぜい40~50%。
法人税であれば、中小規模であれば税率はざっくり25%弱くらい。
100のお金を使っても減少できる法人税は25弱くらいです。
仕事で本当に必要かつ有用な経費であれば話は別ですが、
税金を減らしたいがためにやたらと経費を使うことは、
実は、税金の節税どころか、
単に多額のお金を捨ててしまっているようなものなのです。
商売をしている人って、こういう基本的な「損得勘定」が
分かる人でないといけません。
税理士の中にも色々といますので「その経費で節税になりますよ!」
と言う人もいるかもしれませんが、それは正しいアンサーではありません。
●それが商売上、今、本当に必要かどうか?
●その経費が、将来のリターンとして、事業の利益につながるか?
事業をしている人であれば、
このような思考のフィルターを通すことは当たり前のことです。
ケイヒニオトス・ケイヒニオチルという耳障りの良い呪文にかかってしまってはいけませんよ。