出来上がった数字がおかしくてもそれがオカシイと気付かない、
つまり、「自己検証能力」が無い人が多くなっている気もします。
(↑余談:マンガ思考の講座で作ったインナーキャラクター)
【2】さて、そんな会計ソフトですが、今は次のステージへの移行期にあります。
いかに入力の手間を減らすか、いかにデータ連動させるか、つまり、
自動仕訳機能をいかに駆使できるか・・・が大きなテーマとなってきています。
会計ソフトの効率化を図るには、大きく分けて3つの方法があります。
●OCR
●CSV
●DX
・・・が今のところ使える手段です。
これらの自動仕訳機能は、下記資料のとおり、色々な場面での利用が可能です。

しかし、下記の図表に示すとおり、「OCR」「CSV」「DX」のそれぞれに長所もあれば短所もあるのが事実です。
OCRは、使える場面は限定的です。
主にレシートを専用スキャナーで読み込むことで自動仕訳化を実現します。
ただし、取込みに時間がかかり、読み取り精度も低いことが致命的です。
CSVは、そもそもその資料がインポートに対応しているかどうかが大きな問題です。
また、インポート後の加工に手間暇と時間がかかります。
エクセルの知識も通常以上に必要となってきます。
DXは、手間が最もかからない方法です。
イメージ的には、ネットバンキング口座の預金情報やクレジットカードのWebデータを
ごそっと仕訳として取り込んでしまう、という方法です。
但し、他の2つの方法よりも、問題が一番山積みとなっているのも事実であり、
実務として採用するにはまだ利用可能レベルに至っていません。
クラウド方式の会計ソフトを使っている人もおられますが、
操作を誤ると連携したデータがすべて消えてしまうこともあまり知られていない恐怖です。
わたしの税理士事務所で導入している会計システムも今年の夏頃から大幅に仕様変更となることが決まっています。
効率化と共に安全性、そして、操作の簡便性も求められるところです。
【3】なお、会計ソフトの選定にあたっても、値段やイメージだけではなく、
専門家である税理士に相談したうえで、それぞれの会社にあった物を
導入することを強くお勧めします。